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暗い曲を

暗い曲が大好きなのだけど
納得行かないことがある

いまの社会の風潮を感じ取って
マイナーコードを多用した曲を作るアーティストが増えたように思う
インターネットが普及して
「根暗であること」が悪である雰囲気が薄れてきた
もちろん音楽業界はそれを見逃さず
それに合うような曲調を送り出している

だがしかし
それに乗る歌詞は「あなた」や「忘れられない」のような恋愛や失恋や未練を彷彿とさせる歌詞ばかりのように感じる

人の暗闇とは本当にそこであろうか?
失恋というのは老若男女問わずシンパシーを覚える歌詞であるから
量産されるのは仕方がない

だがしかし
人の暗闇とは本当にそこであろうか?

人に拒絶され
人に疎まれ
人に怒り
人の目を気にして
自分の感情に日々言い様もなく悶える

それが暗闇ではないのだろうか

誰もが共感する失恋でもなければ
極論を叫ぶ死の唄でもない

日々のいやらしさを語るように吐き出す
その中に勇気をくれるような
暗い曲こそ
事実なのではないだろうか

勇気は励ましではない
他にも同じことで悩む者がいるという安心と
最後は死んでしまう潔さに潜む希望こそが
勇気であると思う

中二病のような希薄な暗をモチーフとしながら
垂れ流すのはただただ失恋と死だったりする極端なアーティストは
本当にそれが伝えたいことなのかと問いたい