死にたいとすら

仕事と生活に人生が支配されるようになってから
感情の振れ幅が固定されてきたように思う

川の流れる音に自然を感じたり
しんしんと降り積もる雪にわけもなく高揚したり
夜の暗闇に哀しさと浸ってみたり

そんな感情を忘れてきてる
ひたすらに他人をうるさく感じる感情に心が盗まれてしまって

家に帰れば今日あった嫌なことをリセットするためにひたすら飲んで食べてる

最近怖いのは
死にたいって思う感情すら抑えつけてるんじゃないかって感じること
仕事を始めるまでははっきりと感じることができた感情だったし
この感情を支えにしてつらいことを乗り越えてきたと思ってる
ずっと一緒にいた感情だったはずなのに
最近はあまり顔を見せなくなったと思う

死にたいの気持ちをバロメーターにして
感情の支えにしてきたはずだった
それがいなくなってしまって
不安やプレッシャーを吸着してくれる物が自分の中になくなってしまった
だからそこかしこに不安やプレッシャーが散らばってる

いつでも死ねる
死という逃げ道がある
だからやれる
そう思ってたんだけど

死にたくなくなったってことなのか?
何があって?
仕事が面白いわけでもなく

仕事中感情を殺しているから
死にたいの気持ちも一緒に死んでしまったんだろうか

生きたいわけじゃない
惨めな自分に悲しくなるだけ
恥を晒しながら生きることはつらすぎる

ただひとつ救いなのは
木がところ狭しと並ぶ深い森を前にすると
不思議と安心する
怖いはずなのに
見たくもないはずなんだけど
この森の何処かの木で誰かが最期を遂げてるんじゃないか
この森の奥には見たこともない神秘と死ぬほどの絶望が隠されてるんじゃないかって
現実を忘れさせて別世界の妄想を与えてくれる

少し安心する

いつかとりかえしのつかない失敗をする現実に
なんの希望もなく
どこから湧いてるのかわからない風前の灯火のような気力を振り絞りながら生きることは
疲れたんだよ